幼なじみが好きでしょうがない
【芽生Side】
私、目泳ぎまくりだよね…。
も、もう……。
「もうっ、からかわないでよっ……」
た、ドアに手を掛けて、部屋を出ようとしたら
後ろから、手をとられ
突然後ろから抱きしめられた。
はっ!?
た、大雅……?
「ど、どうしたの……大雅…」
と、小さな声で言うと
「俺は………っ。」
俺は………………?
なに?
「…なんでもねえ」
そう言って、私の体を離し、私の部屋から出ていった。
なんなの……?
私の心をこんなに乱して…。
どうして、こんなことするの……?
私は、大雅のことが好きなのに……。
大雅は、誰を思ってるの…?
私だったらいいなあなんて。
そんなの有り得ないけど……さ。