幼なじみが好きでしょうがない
《第四章》 揺れる気持ち。
【芽生Side】
「あんた、手嶋くんと付き合ってんの?」
は?
「もう、りりもそんなこと聞いてくるの~?」
大雅も……。
「だって、噂になってるよ?レクリェーションの時から。」
はっ!?
「付き合ってなんかないよ!!!!」
と、つい大声を出してしまった。
すると、クラスのみんなの目線が私に……。
すいませんでした……。あはは。
やっちまった。
柊真も、こっちを見てる……?
「で、好きなの?」
はっ!?
何言ってんの!?りり!?
「り、りりっ、なわけないでしょ!?」
「えー、でもドキドキしたんじゃないの?」
「そうだけど……」
「ちゃんと考えてみたら?」
「うん……。」
私も、思ってた。
柊真のこと、ちゃんと考えてみる。
大雅を忘れたい。
その為に付き合うとかじゃないけど……。
大雅以外の男の子を好きになれるのかな。
考えられないや。今は。