【SS集】1分で読める超短編 ☆ホラーver☆
「じいちゃん!!」
ガチャガチャとドアノブが回って勢いよく店に飛び込んできたのは、ブカブカの学ランを着た少年だ。
「じいちゃん、いないの…?」
まだ声変わりのしていない滑らかな声で少年は呟く。
窓から差し込む西日が浮かぶ埃を照らす。
いつもこの時間にはいるはずの少年の祖父の姿は見えなかった。
「じいちゃん……?」
周りをうかがいながらそろりと歩を進める。
そんな少年の後ろに音もなく近づく人影がひとつ。
正しくは、マネキン。
「足りない」
END.
プチアトガキ
足りない。
あっさりした内容です。
テーマは奇妙さ、でしたがどうですかね。