隣の殺人鬼
「はい。残り物で悪いけど。」
電子レンジで温めていたお皿がテーブルの前に座る俺の前に置かれた。
「うまそう・・。」
朝から食欲をそそられる良い匂いが立ちこめる。
「鶏肉のトマトソース煮。俺の一番の自信作。
今トースト焼くからちょっと待ってて。」
「すみません、初対面なのにご馳走になって。」
「いいんだよ。
同じ階に住んでる者同士、仲良くやろうよ。」
「ありがとうございます。」
三上さんがこんがり焼けたトーストを持ってきて、少し遅めの朝食が始まる。