隣の殺人鬼
「・・・・・・1課 鳥越。
以上だ。」
・・・・What‘s??
今・・俺の名前呼ばなかったか!?!?
「お待ちください小泉部長!」
何かの間違いだろうと思って確認しようとしたら、
それより先に席を立ち上がった人物がいた。
2課の松岡主任だ。
「なぜ私がこのチームに入っていないんですか!?
私は長年、営業部で経験を積んでから営製管理部に異動してきました。
営業部にいる人間も・・・営業部という組織も、私はここにいる誰よりも熟知しています。」
松岡主任は自分がチームに入っていない事に納得がいっていないようだった。
青木さんがリーダーだから余計に気に食わないのかな・・。
「松岡君、確かに君の言う通りだ。
だが、君にはもっと重要な仕事がある。
青木さんが特別チームのリーダーとなる事で、一時的に1課の仕事に専念できなくなる。
だから君がその間、磯村課長,城島課長と協力して、1課と2課両方の人間のサポートをして欲しい。
両方の課を見るということは、その分責任を負うことにもなる。
・・これは“青木より君の方が適任”と判断した。」
「・・そういう事でしたら分かりました。」
松岡主任は打って変わって、どこか満足げな表情を浮かべて席に着いた。
青木さんに対する優越感か・・。