隣の殺人鬼



「鳥越君は、家どこら辺だったっけ?」


「西町の4丁目にあるアパートに住んでます。」


「そうなの?私、南町2丁目に住んでるんだけど、意外と近くなんだね。」


「へ~!確かに近い!

僕、“山内荘”っていうアパートなんですけど分かりますか?

大家さんが山内っていう名前らしいんですけどね。」


「うーんごめん、分からないかな。
あんまり西町の方は行かないから」


「あ、そうですか。」


「一人暮らしはいつからしてるの?」


「今年の1月からです。新年を迎えて一人暮らしを始めて、年度が変わって営製管理部に来たって感じです。」


「そうなんだ。
ちゃんと自分で料理してる?」


「ん~たまには。
得意料理は焼きそばです。」




「焼きそばか・・。」


「どうされました?」


「ううん。私のお父さんも日曜日になるとよく作ってくれてたから。」


「男の料理って感じですね!」


「フフッ。そうだね。」



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