隣の殺人鬼
「何食べる?」
「シラス丼食べたい!」
「え~!私はラーメンがいいな!」
「じゃあシラス丼からの和歌山ラーメン!」
「アハハハ!今なら私も食べられそう!」
ライブ会場から少し歩いて、パーキングに停めてあった車に乗り込む。
「ユウイチ君今日帰っちゃうの?」
「うん。そのつもりだよ。」
「もうちょっと一緒にいたいな。」
「小笠原さん明日仕事じゃないの?」
「有給取った!ねぇ泊まってってよ~。」
「いやぁ・・。」
どうしよう・・。
今日はそのまま帰るつもりで着替えも持ってきてないしな・・。
「明日バイトあるの?」
「実は・・・俺も休み取った。」
「じゃあ決まり!」
助手席に座る小笠原さんが俺の左腕を掴む。
「泊まっていってもいいけど変なことしないでよ?」
「・・・それ普通女の私が言う台詞じゃない?」
「ハハハ確かに!」