隣の殺人鬼
「横山さん、お願いがあります。」
「なんだ?」
「明日のプレゼン。この子も・・鳥越君も同席させて頂けませんか?」
「え!?」
青木さんの言葉に思わず俺が先に反応する。
「いやしかし・・。」
営業部の横山さんも躊躇しているようだ。
「構成部品に関しては私や横山さんより、鳥越君のほうがうまく説明ができると思います。
相手は西田社長・・乗り切るには鳥越君の力が必要です。」
「・・・・分かった。
鳥越君、ちゃんとしたスーツは持ってるか?」
横山さんは、俺が今着ているヨレヨレのスーツを見ながら尋ねる。
「一応、入社式とかここへの異動初日とか、大事な日に着る用を1着持ってます。」
「OKだ。
青木さん、鳥越君も連れて行きましょう。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ明日よろしくお願いします。」
横山さんはエレベーターへと向かっていった。