隣の殺人鬼




しばらくすると、ニシダ製作所の人達がぞろぞろと入ってくる。


さすがに部長職以上、重役の人まで揃っているだけであって雰囲気のある面々だな。


間違った表現かもしれないけど、極道映画のワンシーンに出てきそうな感じだった。



こちらは総立ちした状態でその人達が席に座るのを待つ。




そして・・・少し遅れて2人の男性が入ってくると、更にこの場の空気が変わった。


2人の男性は最初に入ってきた人達よりも後ろの席に座る。



1人は真っ白に染まった白髪に、立派な髭をたくわえた初老男性。

間違いない。
あれがニシダ製作所 西田社長だ。



そしてその隣で西田社長と談笑しているあの人は・・・・銅収堂 田村社長。


・・すげぇー!生 田村社長だ!!


西田社長とは対照的に、スタイリッシュな出で立ちで年相応とは思えない若々しさも感じられた。

確か・・御年48歳だったかな?

写真やテレビで見るより格好良い。





「本日はお集まり頂きありがとうございます。」

両社長も揃ったところで、うちの営業部長の挨拶と共にプレゼンが始まった。





< 135 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop