隣の殺人鬼
入社以来、ずっと頑張ってきた部品統括部での日々と、
当時の上司 田中課長の言葉を思い出しながら、資料の通りに説明をした。
田中課長はあの時、未来の・・今の俺に向かってあの言葉を言ってくれたのかな。
「・・・以上です。」
西田社長を見ると、その隣にいる田村社長が視界に入った。
田村社長は笑みを浮かべている。
「よく分かりました。
ありがとうございます。」
長い時間かけられた西田社長の質問が終わりを迎える。
・・・よし!!
乗り切った!
そしてそれは契約締結が決まった瞬間でもあった。
第10話 完