隣の殺人鬼
牛脂を鍋一面に広げ、
お肉、ネギ、お豆腐、白滝、しいたけ、エリンギ、春菊を投入する。
「超良い匂い。
久しぶりなこの感じです。」
「だね!」
冷蔵庫から缶ビールを取りだし、鳥越君と乾杯する。
「お疲れ様!」
「ありがとうございます!」
小皿に卵を割り、まずは野菜に手を伸ばす。
「鳥越君、まだ向こうにもいっぱいあるんだからガバッといきなよ。」
遠慮がちの鳥越君を促して、お肉を取らせる。
「・・・・・・・・アア~・・」
松阪牛を口の中に入れた鳥越君は昇天してしまいそうな表情を浮かべていた。