隣の殺人鬼
「あれ・・?」
・・・あ!お店で寝ちゃってたのか。
目を開けるとそこはまだ打ち上げ会場で、
営業部の人達が至るところで騒いでいた。
「鳥越君起きた?」
頭上から青木さんの声がする。
・・・・頭上??
・・・・・・・まさか!?
俺の頭が乗っていたのは枕では無かった。
慌てて体を起こす。
「ああああ、青木主任!
どうも大変失礼しました!」
なんてこった!!
どうやら俺は青木さんの膝を枕にして寝てしまっていたようだった。
「うん、大丈夫だよ。」
青木さんの優しい視線と同時に、
周りにいた営製管理の先輩や営業部の男性陣の、殺気にも似た視線を感じる。
(鳥越・・・来週覚えとけよ。)
(羨ましすぎるぞ鳥越君・・。)
そんな心の声が聞こえてきそうだった。
あわわわ!!
(す、すみません!)
その人達に必死に目配せをする。