隣の殺人鬼
「お、起きたか君!」
もの凄いグデグデに酔っ払った営業部長が千鳥足で俺達の所にやって来た。
「アスカちゃーん。次は僕ちんがアスカちゃんに膝枕してほちいな~。」
うっ・・。あの厳格な営業部長が話す赤ちゃん言葉に、眠気が一気に吹っ飛んだ。
「営業部長、膝枕は別に構いませんが、
次に私の事を名前で呼んだらセクハラで訴えますからね。」
青木さんは笑顔で酔っ払い部長をかわす。
「部長!青木さんに失礼でしょうが!」
「なんだよ横山!今良いところだろうが・・・って苦しい苦しい!」
すぐに同じ営業部の横山さんが営業部長のネクタイを引っ張る。
あの様子だと、酔っ払った営業部長の扱いには慣れているって感じだな。