隣の殺人鬼
「父と旅行に行ってたみたいで、写真を送ってきただけでした。」
「仲良いんだね鳥越君のお父さんとお母さん。」
「そうですね、ちょいちょい2人で旅行行ってるみたいだし。
今回は蛍を見に行ってきたそうです。」
メールに添付されていた写真を見せようと、スマホを青木さんに渡す。
「まだこの時期でも蛍見られるんだ。」
「そうみたいですね。」
青木さんのグラスも俺のグラスも空になっていたので、女性のバーテンダーに同じ物を注文した。
「・・・めんこいほだるっこ・・。」
「はい?」
「・・・ん?別に何でもないよ。
ありがとう。」
俺もだいぶ酔ってるな・・。
青木さんが何やら呟いたけどよく聞き取れなかったので、
スルーして受け取ったスマホをポケットにしまう。