隣の殺人鬼




「私の両親は、私が8歳の時に2人とも亡くなったんだ。」



なんてことだ・・・・・。

地雷を踏んでしまったような・・
そんな焦りだった。




「すみません・・余計なこと聞いて・・・。」


「ううん、いいの。
今日は誰かに話したい気分。」



青木さんはカクテルを一気に飲み干す。




「事故だったの。
車を運転している時にハンドル操作を誤ってガードレールに激突したみたい・・・。」


「そうだったんですね・・。」


「私も・・乗ってたんだ。その時。」


「え!?」


「うっすらとしか記憶に残っていないんだけどね、

運転席にいた父と助手席にいた母は亡くなって、後部座席に座っていた私は奇跡的に軽傷で済んだの。」


「それは・・・何というか・・お察しします。」


「・・・飲酒運転だったんだ。
父も母もお酒を飲んでたみたい。」




飲酒運転か・・。

今のご時世、取締や罰則が厳しくなって減ってきているけど、

昔は当たり前のように飲酒運転をする人がたくさんいたらしいからな・・。


< 168 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop