隣の殺人鬼
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その後は俺の部品統括部時代の話、
青木さんの入社当時の営製管理部の話、
色々な思い出話に華を咲かせて、気付けば2時間ぐらい経っていた。
「そろそろ帰ろっか。」
「そうですね。」
青木さんが立ち上がり、カバンから財布を出す。
「あ・・。」
財布を開けたところで青木さんの手から財布が滑り落ちた。
“パンッ”という音と共に小銭やカード類が床に散乱する。
「ごめん。ちょっと飲み過ぎたかも。」
「大丈夫ですよ。」
「ちょっとだけトイレ行ってくるね。」
「はい。拾っておきますから。」