隣の殺人鬼
「あの佐竹さん。」
「はい。」
「田村社長はなんで僕なんかを・・。」
「詳しい話は社長からして頂きますが、
先日のニシダ製作所との一件以来、社長は君の事を気に掛けています。
先日名刺を渡したのも含めてね。」
「営業部の人を差し置いて僕なんかが・・。」
「鳥越君。お店に着く前に・・・社長に会う前に私から注意事項があります。」
ハンドルを握る佐竹さんは、一瞬後部座席に座る俺の方に顔を向けて、また前を見た。