隣の殺人鬼
この状況で“No”と言えるはずも無い。
悪い話でもなさそうだしここは引き受けてみよう。
「分かりました。お引き受け致します。」
「よし決まりだ。」
田村社長は手をパンと叩く。
「佐竹、人事部と営製管理の小泉部長に話をつけておいてくれ。」
「かしこまりました。
それでは失礼致します。」
佐竹さんが荷物を持って部屋を出て行く。
「さあ仕事の話はこれで終わりだ。
今日は親睦も兼ねて2人で飲み明かそう。」
田村社長は笑顔で俺にビール瓶を差し出す。