隣の殺人鬼





―――――― 


田村社長を前にして、さすがに今日はどれだけ飲んでも酔うことは無かった。


趣味の話や俺が銅収堂に入るきっかけなどたくさんの世間話をしたけど、

佐竹さんの忠告通り、奥さんの話にならないよう細心の注意を払いながら話を続けた。




テーブルのグラスはビールから焼酎に変わる。


「鳥越君は彼女いないのか?」


「はい。いません。」


「君のようなカッコいい男が勿体ない。
今度娘の友達でも紹介してあげるよ。」


・・・娘さんの話は大丈夫なのか?


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