隣の殺人鬼




「いやぁ~この前ちょっと外で飲んだ帰りに近くの階段で転んじゃって・・。

俺としたことが酔っ払い過ぎちゃったよ。」



よく見ると、三上さんの体には他にも包帯やサポーターが巻かれている。


相当の怪我だったみたいだ。



「大丈夫なんですか?」


「うん、2週間ぐらいで治るみたい。
これも大袈裟なんだよなぁ。」


三上さんは三角巾の中に入っている腕を少し上下に動かす。


「こんなんだから買い物にも行けてなくて冷蔵庫が空になっちゃったんだ。

鳥越君ホント悪いんだけど、買い出しお願いできないかな?」


「勿論大丈夫ですよ。」


「助かる!」


「隣人同士・・・じゃなくて、隣の隣同士、困ったときはお互い様ですよ。」



三上さんはメモ用紙とお金を俺に渡してきた。


「ここに買ってきて欲しい物リストアップしたから頼むね。」


メモには野菜や冷凍食品などがびっしり書かれていた。


「はい、じゃあ早速行ってきます。」


「お願いします。」



203号室を出て近所のスーパーへ向かう。





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