隣の殺人鬼
「社長も社長だ。
先代のお気に入りだったか知らないが、
社長を継いだ時に塩見のジジイなんかとっとと切っちまえば良かったのに。
結局、あのジジイが定年を迎えるまで常務のポストを降ろさなかった。
そんで今でもああやって、
ヘコヘコ頭下げて。」
「そこまで言わなくても・・。」
「長年運転手として、社長と一緒に車に乗り込む連中を見ているとな、
社長や佐竹さん達のようなエリートと、
あのジジイみたいなポンコツがすぐ見分けられるようになるんだよ。」
俺はどういう風に見えてるんだろうな・・。
今まで何度も田村社長と一緒に浅村さんの運転する車に乗っているけど・・・。