隣の殺人鬼
「青木主任、何かあったんですか?」
「どうして?」
「お店に来る前、あそこで会った時に・・その・・。」
「考え事してただけだよ。」
「僕には、泣いてるように見えました。」
「・・・・・・・・・泣いてないよ。」
「涙はこぼれてなかったですけど、
・・こう・・なんか哀しそうでした。」
美味しい串を食べながら、磯村課長と楽しくお酒を飲みながら・・
青木さんの・・あの表情が頭から離れなかった。
磯村課長と俺に気付いてからはすぐにいつもの青木さんに戻ったけど、
それまではもの凄く哀しい表情を浮かべていた気がした。
あんな青木さんは見たことがない。