隣の殺人鬼
そうこうしているうちに、海外からの輸入雑貨を取り扱っているお店に入る。
「これもノゾミに合いそうだ。
・・・あ、こっちもいいな。」
デンマーク発やフィンランド発。
カラフルで可愛らしい雑貨を社長は次々と手に取っていく。
「あの社長。」
「うん?」
「恐れながら・・できれば多くても2種類ぐらいに絞られた方が良いと思います。」
「どうしてだい?」
「雑貨は住んでいる部屋の雰囲気や、
何よりお嬢様の好みによってだいぶ左右されますので、
あまり買いすぎても置き場所に困られるかもしれません。」
自分の経験を元に社長に意見を言う。
一人暮らしを始めて、友達が誕生日に色々買ってくれた事があったけど、正直困った物もあった。
小便小僧を型にしたウォーターサーバーは今でも押し入れの奥に眠っている。
「そうか・・。」
「その代わり、入浴剤やアロマキャンドルのような、使ったら無くなる物でしたら、
割と自由に選べられるし、何も気遣う必要は無いかと思います。」
「良し分かった。
じゃあ早速買いに行こう。」