隣の殺人鬼




「・・・・私のせいで、
たくさん迷惑かけたね・・。」


「お前の事を迷惑だと思ったのは、
幼稚園の時、勝手に釣りについてきて、
勝手に溺れだした時だけだ。」


「フフッ、まだ根に持ってるの?」


「・・・冗談だ。

それより、塩見のじいさんは本当に放っておいていいのか?

俺達の調べが正しければ、
28年前のあの時、実際に事故の偽装工作をしたのは、あのじいさんなんだぞ。」


「いいよ。塩見さんもあいつらに逆らえなくて仕方なくやったんだろうし。

それに塩見さんの協力が無ければ、今までの私たちの計画もうまくいかなかったから。」



「201号室の子も大丈夫か?
あの子がお前の同僚だと分かった時はかなり焦った。」


「・・・それもすごい偶然だったね。

でも大丈夫。
あの子には何も気付かれていないから。」



「それならいい。彼は好青年だ。
関係ない子まで手に掛けたくない。」




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