隣の殺人鬼
――――――
営製管理部に異動して数週間が経った。
今日は金曜日ということで、俺の歓迎会が催される。
「青木主任、資料出来ましたのでご確認お願いします。」
「分かりました。」
隣に座る青木さんに社内メールでエクセルファイルを送る。
俺は・・・やっぱりラッキーな男だ。
少しずつここでの仕事も慣れて実感したことがある。
青木さんは“主任”という肩書きの通り、尋常じゃない程仕事ができる。
早くて正確で、そして青木さんの説明はもの凄く分かりやすい。
「鳥越君の飲み込みが早いだけだよ。」
なんて謙遜していたが、この人の下につけてラッキーだった。
ここでも、何とかかんとかやっていけそうだ。