隣の殺人鬼




城島課長の顔はもう真っ赤っかだった。


「彼女は入社後すぐうちに配属されたんだよ。

正直異例の待遇だった。

営製管理部は少なくとも3年以上経験を積んだ人間しか配属されないというのが通例だったからね。」


「そうなんですか。
さすが徹底されてますね。」


「まぁあれほどの美人だ。
花形部署には華がある子ってか!ガハハハハ。」



「・・・ハハ。」

一応愛想笑いをしておく。



「だが人事の判断は正しかった。

あの子は1年目から結果を出して、積極的に業務の改善も行った。

1課で順調に結果を出し、
2課に移ってキャリアを積み、
そして1課に戻って主任に昇格した。

・・・自慢じゃないけどな。
あの子が2課で仕事をしていた時の教育係は俺だったんだぞ。」






「おう城島!俺の部下に何の用だ!」


俺達のテーブルに1課長の磯村さんもやって来た。


「お前の悪口言ってたんだよ磯村!」


「なんだとこの野郎!」


「まぁまぁ落ち着いてくださいよ。」



1課の磯村さんと2課の城島さんは大学時代からの同期らしい。


青木さんから聞いたことがある。



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