隣の殺人鬼



「DDDのライブですか?」


「はい、これから行きます。」



女性はニコっと笑って俺の右手に持っている紙と同じ物を鞄から取りだした。



「実は・・・私もなんです!」


「マジですか!!
これはすごい偶然ですね。」


「ホントですね!
あ、私、勅使河原っていいます。」


「テシガワラさん?
・・・あ、俺の名前は三上です。

勅使河原って珍しい名字ですね。」


「よく言われるんですよ~。
“勅使河原”って長いから、友達からはテッシーって呼ばれてます。」


「テッシーさんは福井の方なんですか?」


「はい、この辺に住んでます。
実家は富山なんですけどね。

DDDのライブ前はいつもここでカツ丼を食べるから今日も来たんだけど、

まさか同じライブに行く人と会えるとは思いませんでした!」


「そうでしたか。ここで会ったのも何かの縁だし、良かったら一緒に行きましょうよ!」



「はい!ぜひ!」




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