隣の殺人鬼
長蛇の列が出来ていた物販で、やっとの思いでペンライトとTシャツを購入し、
会場の中に入った頃には雨足も強くなっていた。
「席は全然違うんだね~。」
「ライブ終わったらまたここで落ち合おうよ。」
「うん!」
「じゃあまた後でね。」
「あ、三上くん。」
「どうした?」
「傘は三上くんが持っててよ。」
そう言うとテッシーは自分の折りたたみ傘を俺に渡してきた。
「え?俺が持ってて大丈夫?」
「私ここで待ってるから、
ちゃんと届けに来てよね!」
「うん!分かった。」
テッシーと分かれて俺は2階席に向かった。
第4話 完