隣の殺人鬼
「こんばんは。」
「こんばんは。」
すれ違うタイミングで俺と三上さんが挨拶をする。
「・・・・・・・・・」
会釈もしないで、202号室の人は行ってしまった。
「な?前に言った通りだろ?」
アパートに着いて階段を上りながら三上さんがぼやく。
「実は僕もこの前初めて見かけて、これが2度目です。」
「不気味な人だね。」
「そうですね・・。」
「まぁトラブルとかは今まで一度も起きていないから大丈夫だと思うけど。
じゃあ着替えたらすぐ来てよ。
鍵は空けておくから。」
「はい、すぐに!」
一度部屋に戻り、ちゃっちゃと着替えてから三上さんの待つ203号室へ急いだ。
第5話 完