隣の殺人鬼
「じゃあ行ってきます。」
「はい。お気をつけて。」
青木さんがカバンを持ってフロアを出る。
今日は朝から外出らしい。
夕方には戻ってくるらしいけど、何かあったら対応できるように、心の準備だけはしておかないとな。
「おはよう鳥越君。」
「あ、松岡主任。
おはようございます。大野さんも。」
「・・・うんおはよう。」
松岡主任の後ろで控えめに立つ大野さんは、なんだか覇気がない。
・・何かあったのか?
「磯村課長はいないか?」
「磯村課長なら・・・多分トイレだと思いますけど。」
「2課のミーティングルームにお越し頂くよう伝言を伝えてくれないかな。」
「分かりました。」
松岡主任達が戻ってしばらくすると、磯村課長も戻って来たのですぐに伝言を伝える。