隣の殺人鬼
「ごめんなさい・・・。
俺の説明が悪くて・・。」
大野さんがか細い声を出す。
「何で勝手に牛島課長にアポ取って1人で行ったんだ!
こういうのは城島課長や私が・・。」
その隣に座る松岡主任が少し大きな声を出す。
「松岡、まぁそう怒るなよ。
大野も、
“相手に納得してもらうにはどうすれば良かったのか”
よく反省しろ。」
城島課長がなだめる。
「鳥越君、磯村と話し合ったんだが、この件は松岡主任と君にお願いしたい。」
「ばくが!・・・僕がですか!?」
“僕”を思わず噛んでしまった・・。
「青木は夕方まで不在なんだろ?
頼むよ鳥越君。」
思わず磯村課長の方を見る。
「こういう時は営業担当の1課も協力が必要不可欠だ。任せたぞ。」
「・・・分かりました。」