隣の殺人鬼
「あれ?ひょっとして201号室の人?」
階段側から声をかけられたので振り向くと、いつの間にか男性が立っていた。
・・・すごいイケメンだ。
多分、歳は俺より上だな。
「あ、はい。201号室に引っ越してきた鳥越です。」
「俺は203号室の三上。よろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
203号室か。
隣の隣にまでは気を回さなかったけど、こうして会ったのも何かの縁だな。
「挨拶回り?」
「あ、そうです。
202号室の方は不在のようで・・。」
「朝飯食べた?」
「いえまだですけど・・。」
「それならちょうど良かった。
俺の部屋来なよ。昨日作りすぎて困ってた夕飯の残りがあるんだ。」
・・・・ラッキー。