隣の殺人鬼
お言葉に甘えて203号室の三上さんの部屋に上がらせてもらった。
「あのこれタオルなんですけど、良かったら使ってください。」
「お、わざわざありがとう。
その辺に置いておいて。」
三上さんは男の俺から見てもかなりのイケメンだな。
笑った時の顔なんて、ケータイ小説が原作の映画『恋海』で大ブレイクした俳優の三浦ハヤマに似てる。
「鳥越さんはいくつ?」
「僕は今24歳です。」
「やっぱり俺と歳近い。俺は27歳ね。」
普段から掃除をしているのか、ホコリ一つない綺麗な部屋だった。
家具も何やら高級そうで、とても家賃4万円のアパートには似つかないものばっかりだ。