【漫画化作品】白昼悪夢〜引きずる老婆

「……あれ? ちぃちゃん、どした?」


やっと親戚のおばさんが私の異変に気付いてくれる。

一気に集まるみんなの視線……

よその家に来たらしばらくはお行儀よく座っていなくちゃならない、

そんな雰囲気と、子供なりのマナーを崩してくれたおばさんの言葉にホッとしながら私は正直に答える。


「頭が痛いの。 熱っぽくて……あっちで、少し寝ててもいいかな?」


「ええ⁉︎ 大丈夫⁉︎」

「まったくアンタは! すぐ何処そこが痛いって……!」

「まあまあ、 母さん……」



心配するみんなと、いつものようにすぐに怒るお母さん。


……だから我慢してたんだ……


具合が悪くなると心配より先に怒りをあらわにする自分の母親にうんざりする。


「大丈夫、 みんな座ってて。 私あっちで寝てるから」


溜息をつきながら私はそっと席を離れた。
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