【漫画化作品】白昼悪夢〜引きずる老婆
「……はあっ、」
……なんだったんだろう……
まさか熱のせいで幻覚でも見ていたのだろうか……
でも、
「……はああ〜、」
……良かった……
恐怖心から解放され、私は安心感と脱力感でバタッと再び仰向けになる。
「————!!」
瞬間、息も心臓も止まった気がした。
いつの間にそこいたのか、背後からお婆さんが顔を覗き込んでいる。
その顔は憎しみに満ちたような、苦しみに悶えるような表情だった。
「……ひいッ!」
慌てて逃げようとするもお婆さんに足首を取られる。
「……いやっ! やめて! 放してっ!」
必死に振りほどこうとしてもお婆さんの力は強く、私はお婆さんに引きずられた。