【漫画化作品】白昼悪夢〜引きずる老婆
『 あ゛あ゛あ゛ァァ〜ッ!! 』
もはや絶叫のような叫び声。
『 あ゛あ゛あ゛ァァ〜ッ!! 』
『 あ゛あ゛あ゛あ゛ァァ〜ッッ!! 』
「……たすけ——」
————!
急に違う感情が私の心に入りこんだ。
恐怖に支配されていたはずなのに何故か悲しくてたまらない。
……ああ、 悲しい……
とめどなく流れる涙……
……これは……
……この、 感情は……
すぐに分かった。
これはお婆さんの感情だ。
狂おしいほどに辛くて悲しい、お婆さんの感情なのだ。
『…………』
自分の感情が伝わったのが分かったのか、お婆さんは急に沈んだ顔をした。
さっきまで寝ていた仏間で私を放すと、とぼとぼと縁側の方へ歩いていく。
「……お婆、さん……?」
縁側の向こうでお婆さんは姿を消した。
まだ流れる涙と悲しい気持ちのまま、私はしばらく視線を外せない。
……と、