【漫画化作品】白昼悪夢〜引きずる老婆
「……ちぃちゃん? どしたの?」
親戚のおばさんが私に声をかけてきた。
「……あっ、おばさん! 今!」
私は必至にさっきの出来事を話した。
最初は半信半疑だったおばさんの顔がだんだん青くなってくる。
そこへ、
「……えっ! なんでそんな物が残ってるの⁉︎」
別の親戚のおばさんがやって来て、驚いた顔で何かを指差す。
「全部処分したはずなのに!」
おばさんが指差していたのは保冷剤を包んでいたタオルだった。
私が適当にタンスから出してきたもの。
よく見るとそこには名前が書かれてある。
——“ キヨ ”
「……誰なの? キヨって?」
「……それは……」
重々しく、おばさんたちは話してくれた。