甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
「俺は大人のブラックコーヒーですよ。
ホットミルクの妹とは違って大人なので」
「もう、子供扱いして!
私だってもう16なんだからね!?」
「俺から見ればゆあはいつまでもお子様だからな」
「レディに失礼だよ、もう!」
「そんなに怒るとハゲるぞ?」
「誰のせいだと思ってるの!」
頬を膨らませて大くんを見れば、何が面白かったのか大くんは爆笑し出した。
こっちはお子様扱いされて怒ってるのに。
でも大くんの楽しそうな嬉しそうな笑顔を見れば、私も釣られて笑ってしまう。
だって大くんがこんなにも楽しそうに笑うから、怒ってたことなんてどうでもよくなってしまうの。
それから大くんに勉強を教えてもらった。
苦手教科は何って聞かれて、全部って答えたら呆れたようなため息をつかれた。
大くんからは特に苦手な英語と数学を徹底的に教わった。
教え方がすごく上手くて、授業で聞いてたよりもすんなりと頭に入っていった。
テスト範囲を一通り教わって、今はお互いに自習の時間。
ある程度解けたら大くんに見せるという約束になっている。