甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




大くんの教え方が上手かったお陰で、問題をサクサクと解き終わった。




「…できた!大くん、できた…よ…」




背伸びをして隣を見れば、私の声も聞こえないくらい集中して勉強してる大くんがいた。




集中してるのに邪魔をするのは申し訳なくて、気付くまで大くんでも観察してようと、テーブルの上に腕を伸ばしてその上に頭を乗せる。




横から見るとまつ毛長いな。
ナチュラルなまつエクしてる女の子並みにあるんじゃないかな。




鼻もスッと筋が通ったみたいに整っていて。
外国人みたいに高くて、同じ日本人には見えない。




肌もきめ細かいし、どんなケアしてるんだろう。




猫っ毛の髪の毛、触りたいくらいにふわふわ…して……る…




あれ、何だか眠くなってきた。
さっきまで緊張してあんなにドキドキしてたのに。




大くんの隣が心地よくて、瞼がどんどん重くなっていく。




重力に逆らえずに私はゆっくりと目を閉じた。




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