甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
「えっとここは確か……」
翌朝。
ちょっと早く学校に来ちゃったから、昨日大くんに教わったところを復習中。
早く来たのは昨夜はよく眠れなくて、早く目が覚めたから。
それもこれも大くんのせい。
昨日勉強を教わってちゃんと出来てるか大くんに見てもらおうと思って待ってるうちに寝ちゃって。
頬に温もりを感じると思って目を開けたら、目の前に大くんの顔があって。
驚いて飛び起きたら、後ろのベッドに頭をぶつけた。
顔が近かったのと、寝顔を見られたこと、そしてトドメによだれ出てたよって言われて。
今すぐにその場からいなくなりたかった。
かなりの時間寝てたらしく、時計を見れば深夜3時過ぎだった。
だからと言って大くんの部屋に泊まっていく訳にもいかず。
深夜にもかかわらず、大くんはいつものように家まで送ってくれた。
「あー……」
昨日のように伸ばした腕の上に頭をのせれば、今でも目の前に大くんがいる感覚がまだ残ってる。
すごく驚いたのはもちろんだったけど、それ以上にドキドキして心臓がうるさかった。
何だったんだろう、あの感じ。