甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
翌朝。
起きたら自分の部屋のベッドで寝てて。
記憶がバイト先からなくて混乱してると部屋にお母さんが来て、大くんが眠った私を家まで運んでくれたらしい。
大くんに申し訳なくてすぐに大くんにLINEして謝った。
そしたら大くんが使うとは思わない可愛いスタンプでオッケー!が送信されてきて、朝から笑ってしまった。
スタンプの次に『テスト前にしっかりノート見直しとけよ』って言われた。
私はテスト前日に爆睡してしまったわけで。
「う、わっ!」
慌てて家を出て早く学校へ行き、ノートを見直す。
「なんで昨日寝ちゃったんだよー!
大くん起こしてくれれば良かったのにー!」
寝てしまったのは自分のせいなのに、八つ当たりのように大くんのせいにする。
ノートを開いて今まで大くんが教えてくれたことを見直していると、最後のページに何か書いてあった。
『いい点採れたらご褒美やるから頑張れ』
字を見てすぐに大くんが書いたものだと気付く。
"ご褒美"
その文字を見れば胸の高鳴りはどんどん早くなっていく。
どうせ大くんのことだから、また私のことを子供扱いしてお菓子の詰め合わせとかくれるんだろうな。