甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
「何か理由があるんじゃないのか?
何かあるんなら俺が…「もうやめてよ!」
我慢の限界だった。
はぐらかしてもしつこい大くんに耐えきれなかった。
「大丈夫だって言ってるでしょ?
そんな心配しなくていいから。だからもうこれ以上何も聞かないで」
「お前が大丈夫じゃない顔をしてるから聞いてるんだ…!
無理して笑ってるゆあを見るのは辛いんだよ」
何を言っても言えと迫ってくる大くん。
言いたくないって分かってよ。
どうして私のかさぶたになった傷を抉ろうとするの?
言ったとしても分からないでしょ?私の気持ちなんて。
「別に無理して笑ってないよ!
これが私の表情なんだから、それが無理して笑ってるように見えるだけだよ…!ね、そうだよ!」
「ゆあ!はぐらかすのはもうやめろ!」
うるさい。
うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい……
何が分かるの…?
大くんに私の何が分かるの…?