甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
小さい頃の夢を見て、さっきみたいに山坂先生に怒られて笑われるのが私の日常と化している。
机の上に腕を伸ばして、その伸ばした腕に頭を乗せる。
窓から見える校庭には桜が満開に咲いている。
あの夢も菜の花が咲き誇っていたから、きっと春なんだろうな。
ふとした時に見るようになった小さい頃の夢。
それが最近は頻繁に見るようになってる。
まるで何かが起こる前兆のように。
「ま、それはないと思うけどなー…」
今までそんな予期しないことなんて起こったことなかったし。
普通に学校に通って、バイトして、家に帰って寝る。
そんな普通の日常をずっと過ごしてきたんだから。
「…何がないと思うの?」