甘い初恋は、イケナイ最後の恋。



もう一人で悩まなくていい。
俺がいる。俺がゆあを支えてやるから。




だから行ってこい。




大くんがそう背中を押してくれた気がした。




リビングのドアを開けば、今まで楽しそうに話していた三人の視線を一気に浴びる。




「…お、おはよう……ございます……」




家族なのに敬語で挨拶なんて変。




なんて思われるだろうけど、つい敬語になってしまうほどこの3番目の家族とは関わりが薄い。




俯こうとしても怖くて、でも三人の反応も怖くてどうすることもできずに目を泳がせる。




ガタッ




いきなり椅子から立ち上がって入り口で立ち竦む私の前までやって来たのは、かわいい赤いリボンのゴムで二つ縛りにしてる女の子。




お母さんと学さんの子供の芽依(めい)ちゃん。




「おはよーごじゃいます!!」




噛んだけど、丁寧にお辞儀をして顔を上げると私に笑顔を見せた。



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