甘い初恋は、イケナイ最後の恋。
そして三人で仲良く歩く姿。
それはまるで私の入る余地なんてないんだよ、そう言われているようだった。
最初から私の入る隙間なんてなかったのかもしれない。
それなのに向き合おうと必死に私はあるはずもないその隙間に入り込もうとしていた。
私、ただの邪魔者じゃない。
呼吸をするのが苦しくて、また襲いかかる孤独に自分の胸元を押さえる。
この降り出した雨が私をより一層孤独へと誘っているようで怖い。
嫌だ。もう一人になんかなりたくないよ。
誰かのぬくもりに触れたい、そう思えば向かう場所はただ一つ。
落ちたプレゼントを拾うこともなく足は約束のレストランとは反対方向へと向かっていた。