甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




私は一人じゃない。
大くんがそう思わせてくれたのは嬉しかった。




でも…




「いつまでふてくされてんだよ」


「だって…」




ホットミルクを持ってきてくれた大くんは苦笑いしてるけど。




だって大くんに抱き締められた時は裸だったわけで。




「…大くんに…み、見られたんだもん…!」




彼氏がいたことはあっても、まだ中学生だったからそういうことはしたことないし。




もうお嫁にいけないよ…




大くんは私の前にホットミルクの入ったマグカップを置いて隣に座った。




「前はよく一緒にお風呂入っただろ?」


「それ小さい時のことでしょ!?何年前だと思ってるの…!?」


「ははっ!それだけ元気なら大丈夫そうだな」




大くんは能天気に笑ってるけど、私怒ってるからね!?




怒ってると頬を膨らませてアピールするけど、大くんは「変な顔」と言って笑うだけ。




そんな大くんにさらに腹が立ったけど、それがなんだか心地よくて大くんが隣にいるだけで安心する。




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