甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




「…えぇ!?」




驚きすぎて心の中で叫ぶはずが口から声が出てしまった。




しばらく大くんの家にお泊り!?
え、え、ど、どうしよう!?




口をパクパク魚が呼吸するように動かして驚く私を見て、大くんは数秒ポカンと口を大きく開けてからぷっと吹き出して笑った。




「そんな驚くか?兄ちゃんの家に泊まるんだけで」


「…あ、そっか。そうだよね!
あはは!なんで驚いたんだろうね?」




大くんと一緒になって笑う。




そうだよね。
別に彼氏や好きな人の家に泊まるわけじゃないんだから。




大くん、もといお兄ちゃんの家に泊まるんだから何の問題もないじゃない。





なんで私、あんなに驚いたんだろう。




なんで私…こんなにもドキドキしているの?




< 86 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop