男の娘。~絶対秘密の女装アイドル~
まあ、確かにそうなんだけど・・・・・・

まさかこんな展開になるとは予想外だ。

ていうか何で俺が案内係なんだよ。嫌だな

ぁ。普段は神谷舞花として局内を歩く俺

が、素顔の俺でどんな顔して歩けばいいん

だ!

大体、素顔であればバレないからいいだろ

うと思って頼み込んできてるわけだろ。でも

俺からしたらいくらバレないからって嫌な

んだよ。ある意味休みの日まで自分の職場

に行ってるって事じゃん。そんなの絶対に嫌

だ!

「明後日のバラエティ番組がいいな。ダ

メ?」

「ごめん、悪いけどそれは絶対ムリ」

きっぱり断りを入れると風見は納得出来な

いといった顔で更に詰め寄って来た。

「何でダメなんだよ」

何でと言われても・・・俺の身になってみれ

ば大体分かりそうなものだが。

「あのさ、今の状況を考えてもみろ。俺はお

前よりもだいぶ勉強が出来ない。今回のテ

スト、平均点いくらだったと思う?」

「いくらって・・・どれくらいだった

の?」
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