男の娘。~絶対秘密の女装アイドル~
俺の決意に驚く事もなくおじさんは受け入

れてくれた。ホッとしたついでに話を続け

る。

「でもさ、おじさん。会見開きたいんだけ

ど、どうしたらいいのか分からなく

て・・・」

俺はこんな時にも関わらず弱気になる。し

かしこんな時だからこそ頼れるのがおじさ

んだった。

「任せとけ。俺が何とかしてやる」

おじさんの頼もしい言葉に後押しされ俺も

ヤル気になる。もうこうなったらどうにで

もなれ精神だ。

「お前は何も心配しなくていい。明日8時に

迎えに来るから」

「えっ!?あの、会見の場所は?」

「まあ任せとけって。じゃーな」

おじさんはそれだけ言うとさっさと電話を

切ってしまった。俺が勝手に言い出した事な

のに、明日までに何とかなるのだろうか。一

抹の不安が胸をよぎる。





「・・・ま、話はこんな感じかな」
< 71 / 81 >

この作品をシェア

pagetop