男の娘。~絶対秘密の女装アイドル~
そう言って笑うと親父がポカーンとした顔で

こっちを見てくる。まるで何もついていけて

ない様だ。

「あの、親父?大丈夫?」

一瞬後に親父が我に返る。そして一言


「いや、大丈夫じゃないから!」


親父はそう叫んだ。

「何にも大丈夫じゃないって!明日学校

は?」

「平日だから登校日だね」

「いやいやいやいや!どうするんだよそ

れ」

「簡単じゃん。休めばいい」

「何て言って休むんだ」

「熱なんで休みまーす☆って」

「いや『まーす☆』じゃなくて!」

親父はパニックを起こして慌てふためいて

いる。確かに息子がこんな無茶な事言い出

したらパニックになって当然かもしれな

い。

「大体、あいつまで勝手に話進めて・・・

一体どうするつもりなんだ」

「悪いけど、それは俺にも分からない。ど

こで会見するかなんて一切聞いてないか

ら」
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